パルボウイルス

以前にも投稿しましたが今までと違うパルボが蔓延しているそうです。千葉県の愛護団体からの情報が入りました。
氣をつけてください。

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拡散を希望します。かなり危機感を持って、発信します。

関東で、猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症/FPLV)が蔓延しています。

わたし自身が直接確認している元々の発症地は、埼玉と茨城。埼玉では保護された猫が発症して死亡しています。

茨城では、保健所に集められた犬に、犬猫共通感染といわれている2a、2b型のパルボウィルスが蔓延しているとのこと。

猫から出たのか、犬から出たものが猫に感染したのか、わかっていませんが、5月に茨城の保健所から引き出した複数の団体で、引き出した猫がパルボを発症、その後、センターが消毒し清浄化したという話で、6月に引き出した複数の団体でも引き出した猫からパルボ発症を確認しています。

5月6月は、自然界でパルボウイルスが猛威を振るう季節。ホゴネコのボランティアであれば経験者が多いかもしれませんが、今回は、今までとは違い、ウイルスがアウトブレイクしているのではないかと危惧しています。

パルボウイルスはご存じの通り、非常に強靱なウイルスで、効果のある消毒液も限られています。なによりも面倒なのが、ウイルスの潜伏期間が2週間あり、わたし自身、保護して2週間と1日目に発症された経験があります。2週間って本当に長いです。免疫が強い丈夫な子はギリギリまで健康状態が安定していて、問題がなさそうに見えるので、うっかり油断してしまいます。

ウイルス保菌者が最初に発症するかどうかもわかりません。別々に分けてお世話をしていても、世話をする人間が同じ手でトイレ掃除をし、別の猫を触ったりご飯を用意したら気づかないうちに間に感染が広がります。感染した猫は感染後3~4日でウイルスを排出し始めるといわれています。発症してからウイルスを排出するのではなく、見た目は健康で病気だとわかる前にすでにウイルスをまき散らしているのです。

そして、弱い子から発症。その子は面倒をみて1ヶ月以上経っているから、まさかその子の症状がパルボとは疑わないでしょう。パルボは一般的には、吐いたり下痢をしたりする症状(腸炎型)が多いですが、それも時と場合によってまったく違い、全然吐かなかったり下痢もしないけれど、食欲がなくなり、そのままいきなり死んでしまうこと(心筋型)もあります。吐いたり下痢をしてくれたらまだ疑いやすいですが、いきなり食べなくなって次の日に死なれたら……。

新人が入園して2週間近く経ってから、前からいた子がそのような死に方をしたら?! パルボを疑いますか? 多分、なかなか疑えないと思います。

自分のところに保菌者がいることを知らずに、ほかの猫がいるところに行ったり、中には数カ所のシェルターでお手伝いをしている方もいるかもしれません。で、パルボウイルスはどんどん拡散されていくのです。

すでに、関東のかなりの数の保護施設に、茨城からの猫が入っています。すべての子が保菌者かどうかわかりませんし、茨城のセンターの猫だからパルボ保菌者とは限りません。

皆様にお願いです。新人が来たら、最低2~3週間は隔離し、もし怪しい症状がみられたら、動物病院に相談してください。動物病院に連れて行く前にまず電話で相談してください。もし、パルボかも知れないと伝えたら、診察時間外に来て欲しいと言われるかも知れませんので、指示に従ってください。

新人はパルボウイルスをもっている可能性が高いと思って、その対応を取ってください。自分のところだけは絶対大丈夫なんて過信しないで。今まで何十年もボラをやってきたけど、パルボは出たことがないっていう方もいますが、ことしは様子が違うと自衛してください。

複数のボラ施設に出入りする人は、毎回全部洋服を、靴下を着替えて消毒をして、できれば靴にビニールカバーをつける(ホントはシャワーを浴びたい!)ぐらいの注意を図ってください。

パルボの対策はワクチンを接種していることですが、すべてのワクチン接種猫に必ずパルボウイルスの抗体がついているかどうかわかりませんし、もし接種しているワクチンが不活化ワクチンであれば、効果はあまり期待できません。(今回茨城のセンターではワクチンを接種していた犬にも発症しているとのこと。それは不活化ワクチンでした)。また、ウイルスは日々変化を遂げています。奴らだって生き延びるために強力になります。今回のような大規模なアウトブレイクが起きれば、今までのワクチンでは防げない形態に変化している可能性がないとはいえません。

自分の預かり猫を、自分の家族猫を、そしてほかの猫たちを守るためにも、今はあまり外部と、猫のやりとりをしない方が安全だと思います。皆さん、自衛してください。そして、これ以上ウイルスを蔓延させないように、できることをしてください。

パルボを発症してしまった場合、タミフル(インフルの抗生剤)が効果ありと言う説もありますが、これは現在、学術的に否定されています。わたし自身の経験で一番効果が高いのは、パルボに感染し、克服、治った猫の血清を感染猫に注射することです。犬ではよく行われている治療法ですが、猫にはきちんとしたエビデンスが公開されていないので、やってくださる獣医師も少ないと思います。あとは首の静脈に留置を入れて抗生剤を入れ続ける、初期であればインターフェロンにも少し期待できます。

消毒はキッチンハイター(塩素系消毒薬)やホルマリン系消毒薬などが有効ですが、塩素系の漂白剤で猫が中毒を起こすこともあるので、使い方には注意して下さい。我が家ではバイオウイルを使っています。いろいろな消毒液がありますが、ここはきちんとHPでパルボウイルスへの実証結果を掲載しています。もしほかの消毒液を選択するときは、パルボウイルスに効果があるかどうか調べてからにしてください。株式会社グッドウイルのHP http://www.good-will.co.jp/index.html

パルボかどうかを判定する簡易キットもありますが、100%の確率ではありません。猫汎白血球減少症という名前からもわかるように白血球が少なくなるはずですが、それがすぐに検査で反映されない場合もあります。
これ以上感染を広げない努力をお願いします!
*長文お読みいただきありがとうございました。もし間違った記述があればお知らせ下さい。

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